中国の新休日制度施行に伴う小旅行シリーズ、第3弾。
旅の目的地を決めるにあたり、今回はある制約があった。
6月で中国赴任丸2年を迎える僕は、ビザの更新のため
昨日パスポートを会社の総務に明け渡さなければならなかった。
本来なら連休明けでも間に合うはずだが、今月中旬に海外出張へ
行くことも関係し、とにかくこの3連休はパスポート無しで過ごすことに。
すなわち、
「飛行機に乗れない」。候補地は必然的に絞られる。
上海から電車で往復できる範囲内であることが絶対条件だが、
たった3日間で片道十数時間も電車に乗りたくないし、
かといって普通の土日で行けるような近場では面白くない。
ガイドブックの1ページ1ページを丹念に吟味する…。
そこで目に留まったのが、
「普陀山」。
浙江省の東海岸に浮かぶ「舟山群島」の一つ。山というより、島だ。
中国四大仏教聖山の一つであると同時に、夏は
海水浴も楽しめるという。
仏教とビーチリゾート、
観音様と
ビキニギャル…ある意味真逆な
二つのコンテンツが、一つの島でどうコラボレートするのか!?俄然興味をそそられる。
アクセスは、まず上海から寧波まで電車で約4時間。
寧波からバスで船の出る港まで、そして港から船で普陀山まで、それぞれ約1時間少々。
金曜の夜行列車に乗れば、土日2日間はフルで遊べる。
また、普通の交通手段として船に乗るのはかなり久しぶりで、楽しみの一つでもある。
上海から直接普陀山へ行く船もあるが、船の乗り場は浦東の空港よりもさらに外れ。
青浦の外れに住む人間にとっては、余りにも効率が悪い。
(嘉興あたりから電車に乗った方がよほど効率的だ。)
そして、メシ。今回は海鮮を存分に堪能する。
中国最大の漁港・沈家門の
海鮮夜市。ここがとにかくスゴいらしい。
冷たいビールを片手に、心地よい浜風を肌に感じながら、新鮮な魚介に舌鼓を打つ。
…僕の想像が及ぶ限り、これを超える極楽的状況は他に二つとない。
あとまだ3日あるが、出発直前のような興奮が脳を支配している。