上海朝風呂集団有限公司

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2010.10.11 Monday / - / - / -
#年越し一人旅
今年は国慶節に帰国したので、年末年始は旅に出ることにした。
今回の連休は12月29日〜1月2日まで。

最初の目的地は「北朝鮮」。

もちろん実際に入国するわけではない。
川一本隔てた中国の辺境から、将軍様の国を一目見ようという試みである。
辺境の街・遼寧省丹東市には、浦東から直行便が出ている。
果たしてあの国をどこまで覗けるのか…気持ちが昂ぶって眠れない。
ほぼ本場で食べる北朝鮮料理、そしてお土産の北朝鮮グッズの品揃えも気になる。

今日から丹東で2泊した後、大晦日に電車で瀋陽へ移動する。
丹東でもう1泊して中朝両国の年越し…というのもアリだったが、
与えられた時間はわずか5日間。瀋陽を1泊2日で回るとなると
元旦のかなり朝早くに丹東を出る必要があり、日程に余裕が無さすぎる。
大晦日の夜くらい、深酒して翌日の昼まで二度寝三度寝したいものである。
(なにも大晦日の夜に限ったことではないが。)

世界遺産の瀋陽故宮博物院が一応のメインとなるが、
個人的に最も気になっていたのが、郊外にある「怪坂」という謎のスポット。
手元のガイドブックには、こんなようなことが書いてある。

「上り坂は自転車をこがなくても勝手に上り、下り坂は一生懸命こがないと下れない。」
「なぜ重力に逆らうのか、謎は解けていない。」

これ、マジかよ?凄すぎだろ!?
あまりに気になって検索をかける。
…謎を謎のままペンディング出来なかったことが本当に悔やまれる。
いずれにしても、この不思議な坂は自分の目で確かめたい。
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種々の妄想に浸っているうちに、出発3時間前となる。
行きの便では離着陸に気づかないほどの深い眠りに落ちるだろう。
寝ぼけ眼に飛び込んでくる目新しい風景、これが旅の醍醐味の一つでもある。
2007.12.29 Saturday / 旅行-丹東・瀋陽 / comments(2) / -
#歓喜、そして寒気(年越し旅行1)
2007年12月29日。
午後1時発のCZで、遼寧省丹東市に初上陸。
北朝鮮との国境、中国最大の辺境都市である。


とても240万人都市の空港と思えないあまりの小ささに、さっそく面食らう。
岐阜の田舎の駅の方がよっぽど立派ではないか。
中央に並べられた植木鉢が何ともいえない哀愁を醸し出している。

市内行きのバスに乗り込み30分、鉄道の駅を越えた辺りで適当に降りる。
この時点で夕方4時過ぎ、空は早くも薄暗くなりかけている。

今回の旅最大の目的は、もちろん北朝鮮。
ぐずぐずしてたら日が暮れて、今日中に見られない。
急げ!北朝鮮の方向に向かって猛然とダッシュ。そして…



キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
リアル北朝鮮、いま眼の前に!将軍様マンセー!!

この勢いで川沿いに停まっている遊覧船に乗り込もうとしたが、
あいにく今日はクローズ。それでもこの胸の高鳴りはなかなか収まらない。

…数分後、興奮が落ち着いてきたと思った次の瞬間、猛烈な寒さに襲われる。

「…寒い!!!」

寒いというか、痛い。顔や手や太股が痛くて、普通の速さで歩けない。
最高気温がマイナス何度という世界。十分に防寒装備してきたつもりだったが、
完全にナメていた。直前でマフラーを置いてきたことが激しく悔やまれる。
このまま観光を続けるのは無理、絶対に無理。

ガイドブックの地図を見ると、ここから宿泊先のホテルはそう遠くない。
タクシーに乗りたくて仕方がなかったが、意地で徒歩でホテルを目指す。

吹き荒ぶ寒風に耐えながら北東へ向かって歩いていると、
「テスコ」という外資系スーパーらしき店を発見。

これはデカい!何という幸運!
暖房の効いた大型スーパーで、防寒具一式を買い揃える。


モモヒキ:ジーパン1枚では太股が凍傷になる。恥ずかしいとか言ってる場合じゃない。
ニット帽:既に1枚被ってるが、万全を期してダブルで装着。
マスク:とにかく顔が痛い。吐く息が上手く還流して顔を暖かく包み込む。
スキーグローブ:手持ちの薄手の皮手袋が全く意味を成さない。これもダブルで装着。

何とかホテルに辿り着き、さっそくモモヒキを装着。(あったかい…)
一息入れて晩飯を食べに行く。
国境の川=鴨緑江沿いに、北朝鮮料理の店があるらしい。


北朝鮮料理の店は思ってたよりも少なく、またこの一帯は
押し並べてどこの店もあまり客が入っていない。
しばらく迷った末、「高麗飯店」という店に突入。
入り口にちゃんと国旗もある。


鴨緑江ビールで乾杯!これは新ブランドの「緑宝ビール」。
水が良いからだろうか、上海近辺のローカルビールよりクセがなく飲みやすい。


キムチ。韓国のキムチと何が違うのか?明確な線引きは難しいが、
ネットで調べた通り「韓国のよりも辛くない・薄味」というのは当たっている。
ここのキムチはよく漬かってて酸っぱく、また比較的薄味なので
酸味がより前面に出てて、個人的にかなり好みの味。


烤牛肉。注文してから出てくるまでの早さにも驚いたが、
この「スーパーの特売品を1パック買って来てそのまま炒めました」的な
庶民的なビジュアル!北朝鮮だからではなく、これはあくまで店の個性だろう。
味付けはプルコギ風。かなり甘めだが、なかなか行ける。

北朝鮮料理といえば、従業員による歌と踊り。
この店にもステージがあったが、ライブは既に終わっていた。
明日のリベンジを期して、タクシーでホテルまで戻る。

とにかく寒いので、これ以上街歩きをする気になれない。
明日の北朝鮮観察に備え、1日目はこれで終了。
2008.01.03 Thursday / 旅行-丹東・瀋陽 / comments(3) / -
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