上海に来て、たった一つだけ残念なことがある。
それは、我が中日ドラゴンズ優勝の瞬間を日本で味わえなかったこと。
名古屋市昭和区の病院で生まれ、ナゴヤ球場が自転車圏内のところに
小学2年の夏まで住み、高校卒業までを岐阜県で過ごした僕にとって、
それは最高に嬉しい、そして最高に感極まる瞬間である。
会社で仕事しながら、こっそりヤフーで経過をチェックしていた。
延長12回、タイロン・ウッズ満塁弾の画面、そして
守護神・岩瀬が最後の打者・木村拓也をショートゴロに打ち取った
画面を思わずプリントスクリーンで保存してしまった。
大声を上げたかったが、自分含め全員が超忙しい上
中日ファンは自分だけ。空気を読んで自粛する。
今は家に戻り、福留孝介のレプリカユニフォームに着替え、
冷えた青島を飲みながら独り喜びに浸っている。
5月に千葉マリンのロッテ戦を観に行ったが、土日で2連敗。
このカード3連敗。もう、目を覆いたくなるような貧打。
ところが、僕が日本を離れた辺りから快進撃が始まる。
赴任後は細かくチェック出来てない為、あくまでイメージだが、
川上憲伸と「カバちゃん」佐藤充。この二人は本当に神懸っていた。
福留孝介は1ヶ月離脱したものの、文句なしの活躍。そして
気がつけば、タイロン・ウッズが大変なことになっていた。
日本で最後まで見てたら、何10倍も楽しいペナントレースだっただろう。
今夜はスポーツバーに行って、「燃えよ!ドラゴンズ」と
落合の応援歌(♪三〜冠〜落合、広角打法〜…懐かしい)を
何10回も歌って大騒ぎしていたに違いない。
先月末、優勝翌日のスポーツ紙全紙と記念雑誌と
DVDを買い揃える様、実家の母親に電話で頼んだ。
これらが手元に届く瞬間が最高に楽しみで仕方がない。
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日本シリーズは、出来ればソフトバンクと勝負したい。
「早稲田のエース」同期の和田毅と、福留孝介の対決。
想像するだけで、何杯でも酒が飲める。