今日は朝から上海稲門会主催の日帰りバスツアーに参加した。
主な目的地は、嘉定のF1サーキットと「南翔の小籠包」。
そう、「豫園の小籠包」で有名な、あの「南翔」である。
小籠包発祥の地「南翔鎮」へ実際に行くことが出来るのだ。
こんな素晴らしい企画のためなら、土曜の朝
6時前に目覚ましが鳴っても少しも苦にならない。
F1サーキットは、上海の「上」の字を模した面白いデザイン。
今日は曇り空で気温が低く、半袖短パンだとかなり肌寒い。
サーキットからおよそ30分、憧れの地に到着。
古猗園という庭園をしばらく散策した後、入り口のレストランへ。
清の時代、ここ南翔は多くの肉まん屋が軒を連ねていた。
ある店の主人が他店との競争に勝つべく独自性を打ち出そうと思い立ち、
小さくて皮の薄い肉まんを出したところ、これが大変評判が良い。
これをさらに小さく、皮を薄く…と繰り返していった結果、
今の小籠包の形になったという。
湯気を立てたセイロが目の前に運ばれてきた。
いよいよ、正真正銘・小籠包の起源を味わうとき。
「…。」しばし感慨に耽る。
小ぶりの小籠包。スープは少なめで、具の肉がギュッと詰まっている。
豚肉の旨味は十分。脂分は少なく、かなりあっさりした味で何個でも食べられる。
どこぞの高級店のように気取った感じは無く
庶民的な印象ながら、「元祖」の風格を感じさせる。
カニミソ小籠包。カニミソの風味が強く、素晴らしい。
達成感、そして周囲の楽しい雰囲気で酒が進む。昼間っから、顔真っ赤。
バスに乗り、最後の目的地「孔子廟」へ。
(着いた瞬間、ヨダレ垂らして爆酔していた。)
孔子廟の近くで後輩がテイクアウト小籠包を購入、一口おすそ分けを頂く。
古猗園のと比べるとスープが多く、味はB級な印象。
個人的にはこっちの方が好みかもしれない。
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それにしても、この小籠包を考案した人物。
彼の功績に、そして素晴らしい機会を与えてくれた稲門会に感謝したい。