「週末、煙台行けるか?」
会社の特命を授かり、日曜朝8時の便で煙台へ行くことになった。
特命といっても、ただの納品である。
滞在時間数分で客先を後にし、「いつもの」ホテルに着いたのが正午前。
翌日の昼便まで完全フリー!という素晴らしいスケジュール。
早速海パンに履き替え、ホテルから徒歩で行ける海水浴場へ。
外はあいにくの曇り空だが、泳ぐ分には全然問題ない。
海の色は先月よりもやや汚い。
天気が良くないせいか、あるいは海水浴客がたくさんいるからだろうか。
15分ほど平泳ぎをした後、浜に上がる。ビールでも飲むか…。
目の前に現れたのは、煙台ビールの生ビールタンク。
値段を尋ねると、1杯なんと2元!神懸かってる…。
真夏の煙台に、乾杯!
一口飲んで、この安さの意味するところが何となく分かる。
とにかく薄い!ビールというより「氷が全部解けたホッピー」のような味だ。
しかし、細かい味なんてこの際どうでもいい。
夏のビーチに生ビール!いま自分を取り巻くこの状況…素敵過ぎる!
謎の食べ物「海腸」。ネットで下調べした情報によると、
こいつは「
ミミズ」の一種らしい。ホルモンの様な味と食感。
ミミズ、なかなかイケるじゃないか…。
海腸とイカのゲソ焼きと生ビール3杯を胃に納めると、もの凄い眠気に襲われる。
朝5時半起きだから無理もない。砂浜に横たわり、眠りにつく。
1時間後。空には雲が覆ってて、期待してたほどには焼けていない。
酒が残ってるせいか、海水がもの凄く冷たく感じる。「…帰ろう。」
ホテルの部屋に戻って数分後、突然大雨が降ってきた。
夕方は市内散策へ。街自体はあまり栄えておらず、のんびりとした印象。
ローカルな通りを彷徨っているうちに、雨も止んだ。
これが噂の、ビニール袋でビールの量り売り!
ウォルマートから北へしばらく歩くと、大きな屋台街に出くわす。
この活気!(最近サボり気味だったが)ローカルフード研究家の血が騒ぐ。
晩飯はここに決定、一周半ほど見て回って適当な店に入る。
まずは煙台生ビールと「ミリン干し」で乾杯!
炭火で炙ったミリン干し。ミリンの甘さと魚の香りがフワッと鼻を抜ける。
香ばしく、懐かしい味。
イカの丸焼きは、味噌とニンニクと唐辛子が利いた韓国テイスト。
力強い味付けに、イカの甘みとシコシコした食感が絶妙に合う。
ビールとの相性は言うまでもない。
続けて貝類や他の干物系をトライしたが、どうもイマイチ。
屋台を出て、ウォルマートへお土産を買いに行く。
後で山東名物の餃子でも食べようかと思っていたが、
途中で寄った足ツボマッサージで大爆睡。
午後11時を回り、近くの店はどこも閉まってしまった。
-------------------------------------------------------------
翌朝、ホテルの朝食。
ここにはなぜかシシャモが必ず置いてある。(名物?)
うれしくて、いつもたくさん食べてしまう。
海があって、食べ物は美味しくて…。
上記の通り、今回も非常に有意義な出張でありました。