9月29日(土)午後7時。二日酔いの頭を抱えながら、JR中津川駅に到着。
浦東のラウンジと機内で、調子に乗ってスーパードライを飲み過ぎた。
心温まる我が家の晩御飯もなかなか喉を通らず、速攻で眠りにつく。
9月30日(日)。
80手前の祖父が運転するもみじマーク付きのカローラで、家族総出の温泉旅行へ。
日本三大温泉の一つ「下呂温泉」は、実家から車で1時間ちょい。
20年以上にわたる、家族旅行の定番コースである。
途中の町、加子母(かしも)で昼食を取る。
以前は隣の郡に属していたが、いつの間にか我が中津川市に併合されていた。
加子母のローカルフード「しおけめし」。ここ加子母では
炊き込みご飯の上に醤油ネギを乗せて食べる習慣があるらしい。
やや薄口で甘辛く味付けされた炊き込みご飯に、
爽やかなネギの香りとキレのある醤油の塩気が絶妙に合う。
加子母には幾度となく立ち寄ったことがあるが、
こんな食べ方は今まで見たことも聞いたこともない。
最近はいろんな場所で「ご当地グルメ」が脚光を浴びており、
楽しい世の中になってきた。
これは名産のトマトを使った「トマトソフト」。
味はソフトクリームというより、洋食のトマト味のホワイトソース。
蒸した白身魚にかけたら旨いかも…。
加子母から数10分、下呂温泉「水明館」に到着。
早速浴衣に着替え、ひとっ風呂浴びる。
三大温泉は一応全て制覇したが、やはり下呂が最も落ち着く。お湯も最高!
ストレスとは完全に無縁の空間。つい2日前までいた上海を
思い起こすと、今いる場所との余りのギャップに戸惑いさえ覚える。
お楽しみの夕食タイム。
土瓶の下の固形燃料に「カチッ」と火を点ける仲居さん。
畳の香り、そして固形燃料が燃える香りに、旅情気分も最高潮を迎える。
「おビール」のラベルに輝く下呂温泉のロゴ。
今夜のメインは、飛騨牛のしゃぶしゃぶ。
ほどよくサシが入った飛騨牛は、噛み締める度に肉の旨味と
脂の甘味が口いっぱいに広がる。まさに至福のとき。
シメのごはんまで美味しく頂き、そのまま部屋に横になる。
テレビを見ながら布団の中でウトウト…目を覚ますと夜中の2時になっていた。
こっそり部屋を抜け出し、ヒノキの香り漂う展望大浴場を一人で独占。
10月1日(月)。本物の温泉たまごは、黄身の濃さ・ネットリ感が全然違う。