昨日は仕事を早々に切り上げ、青浦の街へ買い出しに出かける。
コメが切れてしまったのだ。
青浦で一番大きい世紀聯華で中国米を5キロ購入。
前に買ったのと同じく「吉林産」。5キロ24元は高い方の部類か。
日本の新潟や秋田に相当する、中国のコメどころと言えよう。
粘り気があり、日本で買ってきた食材とも全然違和感なく食べられる。
ただ、パッケージの「無陶米」(無洗米)という表記に騙され
本当に無洗で炊いてしまうと非常にヌカくさい。
5キロのコメを手に抱え、「蒙骨王」青浦店に入る。
世紀聯華と、青浦には似つかわしくない巨大なオフィスビルとの間。
この日はどうしても羊肉の鍋な気分だった。
「…おひとりさまですか??」
怪訝そうな顔を浮かべる従業員。気持ちはよく分かる。
こっちだって自覚してるよ、一人で来る店じゃないってことぐらい。
客の入りは半分程度。
一番安い雪花(6元)は、アルコール度数2.0%のスーパーライトビール。
「冰的」(冷たいの)は無いと言ってたが、ヌルめの冷蔵庫に入ってたと思しき温度。
青浦では「冰的」=文字通り本当に凍ったやつと勘違いされることがたまにあり、
別の店でも同じ様な受け答えの後、キンとよく冷えたビールが出て来たことがあった。
麻辣鍋の重辣(辛口)スープ。2-3人用の大きな鍋だ。
スパイシーなクミンの香りが食欲をそそる。
具が出てくるのが遅い。手前の肉は羊腿、奥が肥羊。
せっかくなので、どちらも普通のより4元高い「特級」で。
野菜はレンコンとエノキとほうれん草。
もの凄い量に見えるが、羊が薄っぺらいので大丈夫だろう。
カレーっぽいモンゴル風味。
クミンの香り・唐辛子の辛味と羊肉の相性は抜群。
羊腿の方がヒツジの香りが強く、個人的には好み。
肥羊の脂の甘みも捨てがたい。
レンコンは軽く熱を通してシャキシャキ感を残しても、
長時間煮てホクホクにしても、どっちも旨い。
確かに羊肉への欲望は満たされたが、今ひとつインパクトに欠けたのは
一人で食べて多少寂しかったことだけが理由ではない。
(生の羊肉が食べれる別の鍋屋では、一人でもかなり気分が高揚した。)
まず、メニューの見開きにある宣伝文句。
「とってもお得です。平均単価は**羊の2分の1以下です。」
みたいなことが書いてある。
そもそも「単価が安い」という情報は店に入る前に知りたい情報であり、
また安いかどうかなんて一つ一つのメニューの値段を見れば
自ずと分かることで、わざわざ見開きに載せる必要などどこにもない。
さらに伏字で「**羊」って(笑)。
見る者に、よほど自信が無い店なんだという印象しか与えない。
また、ゴマダレなどのタレがメニューに記載されていない。
会計のときに伝票(表になってるやつ)を見て、タレがあることに初めて気づいた。
これは別に店員に訊けば言いだけの話なんだけど、ちょっと不親切。
そして、最後にご飯を頼んだとき。
羊肉をおかずに、また羊のダシが利いたスープを
ご飯に掛けて食べたかったのに、あろうことか切らしていた。
メシぐらいいつでも用意しておいて欲しい。
どうも脇が甘い。少なくとも一人での再訪は無い。