上海朝風呂集団有限公司

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2010.10.11 Monday / - / - / -
#メニューの無い料理店・2軒目

不況の影響で、仕事が以前よりも忙しくなくなってきた。
今日も午後6時過ぎに早々と帰宅。

青浦の街まで出るのは少々だるいので、近所のローカル食堂へ行ってみよう。
オフスプリングを聴きながら、滬青平公路を渡す大きな橋を徒歩で越える。


「宝峰飯店」。
店の前では、従業員のおばちゃんと若い兄ちゃんが懸命に皿を洗っている。
この佇まい、70-80年代の中国の息吹を感じる。


予想通り、ここもウィズアウトメニュー。
前回別の店では棚に陳列されていないニラ玉を作ってもらったが
(http://asablo202y.jugem.jp/?eid=97)、
今日は腹を括ってこの中から一皿選ぼう。

悩んだ結果、中央手前の「豚モツと菜っ葉」に挑戦。
この手の食堂でホルモン系はかなりハイリスクだが、
旨いものに出会おうと思ったら、ある程度のリスクは止むを得ない。


専用の生簀があるほど、魚類は充実している。
恐らく全部、すぐそこの淀山湖で獲れたものだろう。
青浦には、淀山湖の魚介を売りにした「河鮮」の店が多く存在する。


厨房の様子。ここの食堂は主に3人のおばちゃんで切り盛りしている。
調理専門のおばちゃん、その他接客全般のおばちゃん、そして会計&金庫番のおばちゃん。


豚モツと菜っ葉の炒めもの。思ったよりもかなり早く出てきた。

ホルモンは大好物の一つ。
あの弾ける脂の旨味がここで味わえるのか!?
緊張の一口目…。




…ダメだ。

いかんせん、ホルモンの匂いが強烈すぎる。
あまり火が通っていない感じで、明らかに調理の時間が短い。
手をつける前なら再度炒めてもらえたかもしれないが、もう後の祭り。

あとは下処理も十分でなかったかもしれない。
決して腐臭ではなかったので、調理の手間の問題である。

実際に食べてみてわかったことだが、菜っ葉は大根菜だった。
仮に美味しい豚モツを使ったとしても、大根菜と豚モツの相性は良くない。
お互いの香りと味が相乗効果を生むのではなく、ただバラバラに主張しあっている。

大根菜自体は決して嫌いではない。
実家の食卓にもよく上り、僕にとっては馴染み深い味だ。

おばあちゃんがよく作ってくれた「大根菜とツナの炒め煮」。
あれ、大好きだったなぁ…。

大根菜ばかりを箸でつまみ、故郷の味に思いを馳せながら、というか
故郷の味の思い出「だけ」をオカズに、茶碗一杯分の米飯を何とか食べきる。

不自然に豚モツばかりが残った皿を置いて、店を出る。
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正直、うすうすイヤな予感はしていた。
やはりこの手の食堂では、ひたすらベジタリアンを貫き通すか、
ニラ玉とか炒飯など「超安パイ」な料理を食べるしかないんだろうか…。

いや、次こそは果敢に「淀山湖の魚」に打って出たい。

湖畔の住民として、これは避けては通れないだろう。

ここに移り住んで2年半、さんざん避けて通ってきたけど。

2008.12.01 Monday / ローカル飯 / comments(0) / trackbacks(0)
#謎のパン・2個目

上海では恐らくうちの近所・青浦の外れにしか売っていない「謎のパン」があった。
(http://asablo202y.jugem.jp/?eid=98)

あの衝撃から1年9ヶ月。あのパンをもう一度食べたくて
(いや、食べたくないけど見たくて)久しぶりに同じ売店を冷やかしてみる。

残念ながら、あの「ケンタッキー面包」は店頭から姿を消していた。
仕方がない。これも時代の流れだろう。

「ケンタッキー面包」に代わって売り場の好位置を占めていたのは、別のパンだった。


「小香蛋奶」。(以下、「香ちゃん」と呼ぶ。)
パッケージのインパクトでは、「ケンタッキー」の足元にも及ばない。

だが、「香ちゃん」と「ケンタッキー」を同じ土俵で比較してはいけない。

そもそも、この二つはまるっきり違うのだ。









路線が。


「香ちゃん」の、この物悲しい表情。

すげぇ幸薄そう…。

ハートの中には何か模様らしきものが見えるが、裸眼で両眼1.0以上の僕が
いくら目を凝らして見てみても、何が描かれているのかまったくわからない。
彼女の心の中には、言葉にならない、そして二次元ではとても描写しきれない
深刻なモヤモヤが渦巻いているに違いない。


成分表示を見てみよう。

「小麦粉、砂糖、酥糖、粉ミルク、卵、

」って何だよ、「」って(笑)。
きっと何か、やましい隠し事を抱えているに違いない。

ちなみに、「ケンタッキー」の成分表示はこうだ。


食品添加剤、水、小麦粉、砂糖、卵、バター、酵母。」

どんな添加物なのかは謎のままだが、まるで消費者へ誇示するかのように
わざわざ小麦粉や水よりも前に表示しているあたり、バカ正直にもほどがある。

…「香ちゃん」に話を戻そう。肝心なのは、味。


このキメの粗さ。スポンジケーキというより、流し台のスポンジだ。
大きく口を開けて齧り付くと、パサパサのスポンジの後、ガリッ!と大粒の砂糖。
粉砂糖がいっぱいかかってるあのトーストは僕も好きだが、
このパンの砂糖は粒がデカすぎて、食感はあまりよくない。

どう考えてもパンではない、異次元の食感だった「ケンタッキー」に対し、
「香ちゃん」はパンというか、スポンジケーキという食べ物としては一応成立している。
ただ、味がもの凄く単調なだけで。

徐々にツラくなってきた。バターやメイプルシロップが欲しい。

…インスタントコーヒーを幾度も挟みながら、頑張って何とか完食。

「ケンタッキー」が"テンションだけの芸人"だとしたら、
「香ちゃん」は"ドロドロ恋愛ドラマのヒロイン"だ。
もちろん、決して報われない方の。

2008.12.01 Monday / ローカル飯 / comments(0) / trackbacks(0)
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