#家族で伊勢旅行(08-09年末年始1) |
3年ぶりの、日本で過ごすお正月。
今回は年越しで伊勢へ家族旅行という、初の試みである。
このために母親がカーナビを新規購入するほどの、気合の入りようだ。
12月31日。一家5人を乗せたカローラ、伊勢に向かって出発。
高速を運転するのはかなり久しぶりだ。
三重県に差し掛かったあたりで何度か睡魔に襲われるも、
何とか持ちこたえる。
―出発からおよそ3時間で伊勢神宮周辺に到着。
まだ大晦日だが、大勢の観光客で道路は大渋滞している。
やっとの思いで駐車場に入り、「おかげ横丁」へ。
その前に、軽く昼飯。
名物の「伊勢うどん」は、以前からずっと気になっていた。
これが「伊勢うどん」。
目を見張るほどの超極太麺が最大の特徴。
味付けは、たまり醤油のみ。
「…!!」
これが天下に名だたる伊勢うどんか。
極太麺の食感はフワフワと柔らかく、優しい。
たまり醤油のキリッとした塩気が小麦粉の甘みを引き締め、
絶妙のバランス。シンプルながら、実に味わい深い。
小腹を満たした一家は、そのまま「おかげ横丁」を散策。
(祖父だけは車の中で待機。ちなみに、来月で80になる。)
中でも一際多くの観光客を集めているのが、
もう一つの名物「伊勢はんぺん」の有名店「若松屋」。
これは是非、味わっておきたい。
揚げたてのアツアツを、その場で味わえる!
看板メニューの一つ「たこ棒」。
フワフワ・プリプリのすり身、その滑らかな食感と
上品な旨味は素晴らしいの一言。シコシコとしたタコの食感、
そして青海苔の香りがここに加わり…あぁ、ビール飲みてぇ!
伊勢のローカルフードを立て続けに味わい、腹も心も大満足。
ここで一旦家族の輪を離れ、ひとり伊勢神宮を参拝。
僕以外は全員行ったことがあるので、
「おかげ横丁」で引き続き買い物を楽しむ。
「正宮まであと**m」という看板を頼りに奥へ進む。
どうでもいい話だが、「正宮」(しょうぐう)という文字を見ても、
まず「ヂョンゴン(Zhenggong)」と中国語読みしてしまい、
正しい読み方がなかなか出てこない。
「ヂョンゴン」、到了。
石段を上って写真を撮ろうとしたら、警備員に咎められた。
念願の伊勢参拝を終えて、家族と合流。
カローラで狭い山道をうねうねと上り下りし、海沿いのホテルへ。
おぉぉ!なかなかいい景色じゃないか。
天気のいい日は何と富士山まで見えるという。
さっそく浴衣に着替え、風呂に入る。
今夜の「お夕食」は、どんな豪華な料理が出てくるんだろう…。
#心ゆくまで海の幸(08-09年末年始2) |
2008年12月31日。三重県・相差町のホテル。
ちなみに、「相差」は「おおさつ」と読む。※IMEの変換は「おうさつ」。
麻生首相でなくとも、他県の人間にとっては少々難読な地名である。
午後6時。
風呂から上がってサッパリしたところで、お楽しみの「お夕食」タイム。
帰国する前から、この瞬間を待ちわびていた。
船盛り来た!
尾頭付きのタイを筆頭に、所狭しと敷き詰められた刺身。
タイの頭の左脇には、アワビも鎮座しているではないか。
分厚いタイの刺身を一口。
「…!!」
シコシコとした身を噛むと、タイ特有の淡く上品な旨味がギュッと溢れる。
さらに噛むと甘みが出てきて…。日本に生まれて良かった。
ここのスーパードライは、「伊勢志摩国立公園」のロゴマーク入り。
母親はしきりに日本酒を飲みたがっていたが、完全ビール派の僕にとって
このタイとスーパードライは、これ以上ない、最強の組合せである。
イセエビの刺身!
こうしてまともにイセエビを食べるのは初めてかもしれない。
プリッと引き締まった身の食感、とろけるような甘み…。
胸にアツいものが込み上げてくる。
イセエビのマヨネーズ焼き!
この大ぶりな身に、惜しげもなく豪快に齧り付く幸せ。
火を通すと、イセエビ特有の香ばしい香りがより際立つ。
マヨネーズとの相性も抜群。
どれもこれも「最強の」肴ばかりだ。ビールが進んで仕方がない。
カキの酒蒸し!
ぽってりと膨らんだカキのお腹には、濃厚な旨味が詰まっていた。
口中に広がる磯の香り。その旨味を存分に湛えた、殻の中の残り汁…。
シメは、カキの土手鍋!
濃厚なカキのダシに、濃厚な赤味噌のコク。
この超濃厚なスープをメシにぶっかけて食べた日には…。
「ぐはぁ…。」
これ以上の幸せがあろうか。
…贅を極めた海の幸の数々。
かくして我が家は2008年、最強の、いや最高の年越しを迎えた。