先週の土曜日は、久しぶりに「新疆インスパイア」な気分だった。
ずっと前から気になっていた、虹橋パークソンの近くにある新疆料理屋を訪問。
遵義路×茅台路。比較的高級な虹橋開発区エリアにおいて、
このどローカルな佇まいは異彩を放っている。
店内は中国人の若者を中心にほぼ満席。
新疆黒ビールをチビチビ飲みながら、羊肉串の出来上がりを待つ。
実はそれほど飲みたい気分ではない。
前日に会社の飲み会で飲み過ぎて、今もまだ少し気持ち悪い。
だが、こういうときに軽く飲むと逆に気分が楽になるのだ。
店内ではウイグル語のドラマや音楽番組のDVDを流している。
ウイグル族向けのエンタテインメントの市場規模って、どれくらいあるんだろう…。
羊肉串。
大ぶりでなかなか旨そうじゃないか。
期待に胸を膨らませながら、最初の一口。
「…!?」
柔らかい食感…と思ったら、上の方の肉は火の通りが十分でなかったようだ。
そして香辛料が弱い。店員に追加してもらったが、クミンがほとんど入っていない。
期待が大きすぎたか…「寧夏の奇跡」以降、舌が肥えてしまったのかもしれない。
今日は羊肉はこのくらいにして、別の料理を食べよう。
碎肉炒面。
マカロニのような形状の新疆焼きそば。レンゲですくって食べる。
「…!!」
シルクロードテイスト。
羊の挽き肉、みじん切りの野菜、コシのある麺が
甘酸っぱいトマトソースとよく絡み、口の中で踊る。
新疆ビールは大ビンにチェンジ。
ラベルが剥がれてしまっているが、キンキンに冷えてて旨い!
焼きそばとビールを交互に味わいながら、しばし至福のひととき。
「串は微妙だが、料理は旨い。」というのが食後の正直な感想だが、
後日この店に行ったことのある友人に尋ねてみると「串も美味しかった」という。
この日はたまたま調子が悪かったのかもしれない。折を見て再トライしたい。