上海朝風呂集団有限公司

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2010.10.11 Monday / - / - / -
#昆明のバーストリート(10旧正月7)

2月17日(水)、大理。
午前中は市内の湖・洱海クルーズ。

大型フェリーに乗った直後、ペー族舞踊のライブショーに通され
乗客たちに大理の銘茶「三道茶」が振舞われる。


お姐さん、シカトしないで…。

それにしてもこの「三道茶」、驚くほど奇妙な味がする。

とにかく甘すぎ!

あと変な香辛料みたいな匂いがついてて、茶葉の味などわかったものではない。
「垢抜けない、田舎っぽいお茶」という表現が妥当だろう。



広大な湖。水平線を眺めながら、ひとり物思いに耽る。

途中で小さな小島に立ち寄った後、船に戻って終着点を目指す。

このフェリーには何故かカラオケボックスやマッサージ室が完備されている。
そして、カラオケボックスが相当数の客で埋まっているという事実。
おまけに聞こえてくる曲が日本のカバー曲だったりする。

お前ら何しに来たの?最初はそんな冷めた目で見ていたのだが…。

大事MANブラザーズバンド! うわー懐かしい!

♪負けないこと 投げ出さないこと 逃げ出さないこと 信じ抜くこと
 ダメに な〜り〜そうな〜と〜き それが〜いちばん大事〜 (ウォ〜ウォ〜…)

♪高価な墓石を立てるより 安くても生きてる方が素晴らしい…

思わずノリノリで口ずさんでしまったではないか(笑)。


―終着点からぎゅう詰めのバスに乗って古城へ戻る。気がつけば午後2時半過ぎ。

もう昼飯食ったらすぐ移動だな。


大理のローカル麺・Ba肉餌絲。(Ba=火へんに巴)
特徴は、麺。麗江で食べた餌絲はもうちょっとボソボソしていたが、この餌絲は
餅みたいにモチモチした食感。麗江の屋台で売ってた「餌塊」がモチモチだったのを
併せて考えると、恐らく「餌」=そういう餅っぽい食べ物であると推察される。
トロトロになるまで煮込まれた豚肉もいい。

午後3時半、バスターミナル行きの車がホテルの前まで迎えに来た。
自分で行こうと思ったら結構面倒だが、これは非常に楽だ。

午後4時40分、バス出発。
次の目的地は、雲南省の省都・昆明。
高速に乗った直後、深い眠りが襲ってきた。

―午後7時前、途中のサービスエリアで一休み。

せっかくなので、中国の「高速グルメ」をつまみ食いしてみよう。


ジャガイモ揚げ。
「フライドポテト」ではない。「ジャガイモ揚げ」だ。
安くてボリューム満点。そして硬めの食感と唐辛子の辛味がいい。
ビールを飲みたくなる衝動を必死で抑える。(トイレ行きたくなるから。)


午後9時過ぎ、昆明到着。
宿泊先の如家酒店でチェックインを済ませた後、慌てて晩飯を食いに出かける。


―文林街。

雲南大学や雲南師範大学の近くにある、お洒落なバーが立ち並ぶ一角。
やはり大学生と酒は切っても切れない仲である。

時間も遅いし、さっきジャガイモ食って腹いっぱいなので、ローカルフード研究は一休み。
今夜は雲南の学生に混じって思いっきりビールを飲もう。


ソフトタイム。ぱっと見ここが一番いい感じだ。


とりあえずハイネケン…と思ったら、いきなり泡だらけ(笑)。

「…!!」

うわー、うめぇ。

ちゃんと冷えてる。

雲南に来て以来、(電源が入ってる)冷蔵庫に入ったビールを飲む機会は一度もなかった。
麗江古城のバーでさえ「今は冬だから常温だけ」が当たり前の世界である。

上海よりも暖かい雲南とはいえ夜はやはりある程度気温が下がるのと、
冷えたビールを置いていないのは中国では割と普通のことなので
特に苦にすることなくここまで来たが、気の利いた冷え具合の
ビールをこうして改めて飲んでみると、涙が出るほど旨い。

せっかくなので、別の店も覗いてみよう。
2本目のハイネケンを飲んだ直後に店を出る。


チャプターワン。
気さくなマスターが切り盛りする人気店。

カウンターに腰掛け、大ビンのハイネケンをでかいグラスで
飲みながら「一見さん」丸出しで店の様子をきょろきょろと眺める。
最初に入ったソフトタイムよりも欧米人の割合が非常に多い。

カウンターの隣には推定30代後半の女性2人組がいて、
そのうち一人は酔っ払って半分意識が朦朧としている様子。

正直な話、僕がこの店に入ったのは、カウンターに
女性グループがいるのが外から遠巻きに見えたからだ。
(本当にどうしようもない奴である。)

ところが、近くでよく見てみると…いや、何でもない。

その気は全く沸かないが、せっかくなので声を掛けてみよう。

「どこの人ですか?」

ここから女性2人組とマスター、中国人の男性客1人の計5人で他愛もない会話が始まる。
ちなみに女性は2人とも地元昆明の人だった。

ちょっと楽しくなってきた。


VB(ビクトリアビター)。
ただ今オーストラリアビールフェア開催中、らしい。

「昆明のおススメ観光スポット」とか「昆明の美味しい過橋米線屋」とか、
その半分意識が朦朧としたお姉さんから着々と旅の情報を仕入れる。

貴重な情報ありがとう。素敵なレディーに1杯ご馳走するよ。

ジントニック2つ、僕のはダブルで!


何この流れ(笑)。


―2月18日(木)。

僕は彼女の部屋で目を覚ました。











というのはもちろん大嘘だ。ちゃんと一人でまっすぐホテルに帰った。
朝10時にホテルを出て、昨夜教えてもらった過橋米線屋へ遅い朝食を食べに行く。


江氏兄弟。
この店、上海でも見たことがあるような気がする。

最初に窓口で食券を買う。
科挙にちなんだセットメニューのネーミングが秀逸で、「秀才セット」を基本に
具のランクが上がるごとに「挙人」「進士」…とグレードの高い名前が付けられている。


僕が頼んだのは、秀才セットの1ランク上「挙人セット」。
近くの若造が頼んだ「秀才セット」よりも確かに皿の数が多い。

次に熱々のスープが入った丼が運ばれてくる。
スープが冷める前に確実に熱を通すため、生ものの具から先に投入する。
ビーフンを入れるのは具を全部入れた後にすべきだ。


過橋米線、完成。

「…!!」

濃厚な鶏ガラスープが実に味わい深い。
そして、褐色の揚げタマネギの香りがいいアクセントになっている。
ビーフンの喉越しもいい。

豪華な具材はそれぞれがいい味を出していて、
入れる順序を考えただけあり、生の豚肉にもちゃんと熱が通っている。


本場の過橋米線に大満足。
続いて、地元住民のおススメ観光スポット「大観公園」へ。

2010.03.01 Monday / 旅行-雲南 / comments(0) / trackbacks(0)
#大観ワンダーランド(10旧正月8)

2月18日(木)、昆明市。
ホテルの対面から路線バスに乗り、「大観公園」へ。

―大観公園。

さっきから何の変哲もないただのコッペパンを売る屋台が目立つ。
名物にしてはかなり地味な食べ物だが、なぜコッペパンなんだろう。

園内を奥へ進むと…。


カモメの大群。シベリアの方から越冬しに来るらしい。

周囲の人の様子をしばらく観察してみて、ようやく気がついた。

そこら中で売ってるコッペパンは、カモメ用だ。

誰かがコッペパンをちぎって投げると、どこからともなく
カモメが飛んできて、空中で見事にキャッチするではないか。

すげぇ楽しそう! カモメパン、僕も1本買ってみよう。


パン売り場のお姉さんがやけに色っぽい。
ちょっとドキドキしてしまった(笑)。完全に不意を突かれた。

カモメパンをちぎって、投げる…おぉ、見事にキャッチ!

超楽しい。

満面の笑みを浮かべながら、
ちぎっては投げ、ちぎっては投げを何度も繰り返す。

このカモメパンはもちろん人間も食べられる。
もの凄いパサパサしてて、添加物がたっぷり入ってそうな安っぽい味だ。

パンが尽きたところで、先へ進む。


おぉ、ヤク!マオ牛肉!

これは嬉しい。ヤクはもう食べられないかと思ってたが、奇跡の再会。
ヤク3本と缶ビールを買い、池のほとりで優雅なひととき。あぁ、幸せ…。


ここまでは一応「歴史ある庭園を散策」しているつもりでいたのだが
(全然そうは見えんだろうけど)、ここから徐々に趣旨が変わってくる。



大げさな大砲でテニスボールの弾を発射し、コンベアでカタカタ動く的を狙う。

このノリ、完全に「たけし城」だな(笑)。

どうやら当てた回数に応じて景品がもらえるらしい。
1発2元と微妙に高いが、これはやるしかないだろう。

おばちゃん、10発だ。



ズドーン!

ボカーン!



10発中6発ヒット。なかなかの好成績。


さて、お楽しみの景品は…




リコーダー(笑)。

究極の脱力系アトラクションだ。
腹の底から沸き上がる笑いを必死でこらえる。


時間制ラジコンボート。
間抜けな単音BGMを聴きながらボートを操縦するのだが、
写真や動画を撮りながらやってるので全く集中できない。

ここで100%の確信を得た。
大観公園は歴史ある庭園ではなく「さびれた遊園地」だ。

何を隠そう、僕は「さびれた遊園地」が大好きである。
当初の予定とは全く違うベクトルへ一気にテンションが上がっていった。


日本のゲーセンにもあるコインのゲームだが、タバコが入ってる。
これ、めちゃくちゃ教育に悪いよ(笑)。


実弾射撃場。
中を覗いてみると、何のことはない、ピンポン玉くらいのゴムボールだった。
「実弾」って、本気で焦っちゃったじゃないか。


観覧車やジェットコースターなど普通の乗り物もある。
僕は絶叫マシーンが大の苦手なので最初からそっち系はパス。
一応観覧車には乗ったが、最近は観覧車でさえも乗ってる間に少し恐怖を覚える。
昔は全然平気だったのに、歳取ったんだろうか…。

その他、お化け屋敷やビンテージもののアーケードゲームなど、日記1件では
紹介しきれないほど「さびれた遊園地マニア」の心をくすぐる施設が随所に点在していた。


5元均一のジャンク品アクセサリー売り場。
一見ガラクタばかりだが、この中にはきっと「レアアイテム」が眠っているに違いない。

これまでに香格里拉で「チベットの首飾り」、麗江で「トンパの腕輪」をゲットしている。

首飾り、腕輪と来たら、次に欲しいのは「指輪」。
一心不乱にガラクタの山を引っ掻き回し、自分にぴったりの指輪を探す。

…これだ!


レアアイテムその3「玉?の指輪」。(5元)
これは玉でできた貴重な指輪である、そう自分に言い聞かせる。
輝きは、自分のが決める。



ダチョウの串焼き。
「レアアイテム」に続き「レアアニマル」。まさか雲南でダチョウを初体験できるとは…。
筋の部分を噛み締めると、鳥類のそれとは思えない独特の獣臭さが感じられる。
でもこうして串焼きにしてクミン&唐辛子味で食べると何でも旨い。

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大観公園を出た後は、結局ホテル周辺の市街地をぶらぶらして怠惰に過ごした。
夜に飛行機で移動があるため、郊外の観光地を回る時間はない。

昆明の滞在時間は実質わずか1日。
あと1日あれば民族村やカルスト地形まで足を伸ばせたに
違いないが、残念ながら会社員の休日には限りがある。

次の目的地=最後の訪問都市は、西双版納。

この旅もいよいよ佳境に近づいてきた。

2010.03.02 Tuesday / 旅行-雲南 / comments(0) / trackbacks(0)
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