上海朝風呂集団有限公司

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2010.10.11 Monday / - / - / -
#春の天ぷら三昧(10労働節1)

4月30日(金)、岐阜県中津川市。

万博開幕の影響で会社の連休が3連休から5連休へ伸びた
のを機に、今年の労働節は日本へ一時帰国することにした。
フライトはCA。上海を起点にすると日系の中部便は行きが遅く
帰りが早いため、中国系の方が時間の面でも効率的である。

今夜の晩御飯は、天ぷら。
天ぷら自体は上海の日本料理屋でいくらでも食べられるが、やはり
我が家の天ぷらは全く別物。揚げる前の食材を見ただけで胸騒ぎがする。


見慣れぬ山菜の正体は、こんてつ。
「タラの芽よりもアクが強くて旨いんやに。」
さも昔からあったかのような口ぶりで得意げに話す母親だが、
こんてつなんていう山菜は見たこともなければ聞いたこともない。

それはさておき、楽しみではないか。こんてつ。


高温の油でカラッと揚げる。
鍋から立ち上るごま油の香ばしい香り…鼻の穴を大きく広げて思いっきり息を吸い込む。
(我が家の天ぷら油はサラダ油ベースで、香りづけにごま油を少量加えている。)

―こんてつが揚がったところで乾杯。一家団欒のひと時が始まる。


ビールはプレミアムモルツ。
麦芽とホップの芳しい香り。これが我が家の
天ぷらと出会った日には…大変なことになりそうだ。


揚げたてのこんてつを箸でつまみ、天つゆにつけて食べる。

「…!!」

こんてつ、旨い。爽やかな香りとエグみ。
噂通り味はタラの芽に近く、苦味がやや強い。これはなかなかオツな味わいだ。
もちろんビールとの相性も言うことなし。

―その後別のネタが続々と揚げ上がり、母親が菜箸を使って
揚げたての天ぷらを大皿の中へどんどん放り込んでゆく。


次に食べたのは、大葉。天ぷらの王道である。
大葉を食べると上海で食べる天ぷらとの違いが最も顕著に感じられる。

何が一番違うのか? ―が違う。

我が家の天ぷらは真新しいサラダ油を使っているので、サクッと軽い揚げ上がり。


続いて、ヨモギ。
近所の裏山から採ってきた
という、正真正銘「地の野菜」である。


「…!!」


サクリと小気味いい衣の食感の直後、ヨモギの爽やかな香りと油のコクが口に広がる。
カツオダシが利いた天つゆの濃い目の醤油味がその旨味を一層引き立て、
大根おろしが全体の味をぐっと引き締める。

…眼を閉じてじっくりと味わい、プレミアムモルツをグイッと呷る。
日本に生まれた幸せ、岐阜の山奥で育った喜びが心の底から沸き上がる。
この日最高の天ぷらは、このヨモギだった。


王道その2、かき揚げ。
タマネギの甘味とサクラエビの香ばしい香り。
子供の頃から天ぷらといえばかき揚げ。えび天よりも明らかにかき揚げの方が好きだ。
家計にも好都合である。

―久しぶりに濃いビールを飲んだものだから、一気に酔いが回ってきた。
帰国初日はこうして至福のうちに終了した。

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5月1日(土)。
この日は祖父母を連れて昼食を食べに行き
2人を家まで送った後、一人で買い物に出かける。
車は例によって祖父のカローラ(もみじマークつき)。

―夕方に帰宅。エイデンで買ったドラクエモンスターズ
最新作(ジョーカー2)をやっているうちに、夕飯の時間になる。


いもサラ。
過去にも書いたことがあるが、我が家ではポテトサラダのことを「いもサラ」と呼ぶ。
イモは完全に潰さないである程度形を残してある。そして無くてはならないのが、お酢。
お酢をビタビタ掛けて食べるのが我が家の流儀である(祖父母は除く)。
酸味、最高! 外の飲み屋でポテトサラダが出てきたときもついお酢が欲しくなってしまう。

―プレミアムモルツが空いたところで、別のプレミアムビールを試し飲み。


アサヒ・ザ・マスター。
プレミアムモルツよりも落ち着いた、或いは重い感じがする。
ホップよりも麦の香りが強い?


シルクエビス。
プレミアムモルツよりも軽い口当たり。
「絹のように、なめらかな口当たり」。
何となく言わんとしていることはわかる。

―翌日は朝から家族旅行。
居間で下調べをしていると、心地よい眠気が襲ってきた。

2010.05.04 Tuesday / 日本 / comments(0) / trackbacks(0)
#家族で蒲郡(10労働節2)

5月2日(日)。
一家5人、祖父のカローラで蒲郡(愛知県)へ旅行に出かける。
ここ最近、日本へ一時帰国する度に家族旅行へ行くようになったのは、
「祖父母の老い先」が刻一刻とリアルに感じられてくるからに他ならない。

まぁ、思い悩んでも寿命が延びる訳ではない。
その場その場を存分に楽しもう。

―中津川ICから中央道〜東海環状〜東名というルートで蒲郡へ上陸。
ピークシーズンゆえの渋滞も懸念されたが、東名で軽く詰まった程度で
蒲郡へ着くまではほぼノーストレスで走ることができた。
(東海環状はいつ走ってもガラガラだな…。)

しかし、問題はここから。

蒲郡は中部地方では潮干狩りスポットとして有名なのだが、土地勘がないため
知らぬ間に潮干狩りの駐車場待ちの大渋滞に巻き込まれてしまった。


どハマリ。
宿泊先のホテルはすぐ目の前に見えるのに、車の列はビクとも動かない。
わずか数百メートルの距離を進むのに(体感)1時間弱もの時間を要した。


ようやく辿り着いた。中央に浮かぶ島は、竹島。
母親が竹島の名前の由来を得意げに語っていたが、詳細は覚えていない。
ただ「それはちょっとヒネりすぎだろう…。」と感じたことだけは覚えている。

ホテルには着いたものの、時間が早くてまだチェックインできない。
フロントに荷物を預け、昼飯がてら周辺の観光へ出かける。

三ヶ根山スカイラインを軽く走った後
次に向かったのは、無量寺=通称「ガン封じ寺」。

ガン封じ寺…藁をもすがる人間の思いにストレートに訴えかけるネーミングである。
参拝客が残した絵馬にはガン治療を真剣に祈願したものが幾つも見られ、
いつものノリで「ムカ絵馬」を探す気でいた僕は激しく自己嫌悪に陥った。


西安にある大雁寺のコピー。


そして、千仏洞の中は洛陽などの石窟のコピー。
そのチャチい作りに思わず失笑。(大雁寺・洛陽の龍門石窟ともに本物を見たことがある。)
近年は何にせよ「日本のオリジナルを中国がコピーする」という図式ばかりが目立つが、
逆もあるのだ。まぁ、長い歴史で見れば中国の方がずっとコピーされる側だったんだろうけど。


続いて訪れたのは、海鮮市場。
駐車場には大型の観光バスが何台も乗り付けてある。いいねぇ、この活気溢れる雰囲気。


大アサリ!
焼けるのに時間が掛かり、家族からは大顰蹙を買ったが
こういうところでつまみ食いすることこそ旅の醍醐味である。
ハマグリかと思うほど巨大なアサリは、やや大味だがちゃんと「アサリ」してる。

―次に訪れた場所は、密かに最も期待していた。


「…!!」



清田の大グス。
樹齢一千年オーバーの巨大なクスの木。
圧倒的な迫力。生い茂る緑の葉。息を呑むほど美しい。

<余談>
平遥(山西)の「龍槐」貴州の「美女榕」。タイプは全く違うが、
過去に中国国内旅行でも素晴らしい木に2度出会ったことがある。
「木」は今や僕にとって「寺」とか「さびれた遊園地」などと並ぶ旅の楽しみの一つである。


―夕方にホテルへ戻りチェックイン。
ひとっ風呂浴びてお楽しみの夕食タイムへ。


サッポロ黒ラベル。
風呂上りのビールは最高に旨い!
しかし、サッポロって久しぶりに飲むなぁ。
学生時代によく飲んだのを思い出す。


今夜のメイン料理=アワビのステーキ。

「…!!」

新鮮なアワビの身を噛み締めると、むっちりとした弾力が返ってきて、特有の旨味
そして芳しい磯の香りが口に広がる。バターのコクが味を一層引き立てる。
やはりアワビは火を通したほうが旨い。

―食事が終わるや否や、部屋を飛び出し「ビンゴ大会」会場へと急ぐ女3人(祖母・母・姉)。
そういえば前回行った浜名湖のホテルでもやってたな。

興味本位で一度覗いてみたくなってきた。


ゴールデンウィークファミリービンゴ大会。
ビンゴを取った者はステージの前の景品から好きなものをゲットできる。
僕が着いたときには既に殆ど終わりかけだった。

「…ビンゴ!!」

残り少ない景品目がけて猛ダッシュするガキども無邪気な子供たち。
大盛り上がりの宿泊客。
司会の軽快なMC。
無駄にデカいビンゴマシーン。
黒板。
パイプいす。
丸みを帯びた看板のフォント。

何という「昭和」な雰囲気。胸にアツいものが込み上げてくる。

ちなみにうちの家族は「おもちゃのミニバドミントンセット」と
「くまのプーさんの時計」をゲットして大喜びしていた。


クラブめるへん。
独特の字体が泣かせる。今回も勇気が出ず、突撃は断念。



代わりに突撃したのは、クラブの隣の居酒屋。
こういうところのラーメンを一度食ってみたいと前から思っていた。


こういうところのラーメン、初体験。

まずはスープから…おぉ、意外とイケてるではないか。
背脂が浮かぶとんこつスープに、かなり甘味が強い醤油味。

チャーシューがハムなのはご愛嬌として、一つだけ残念だったのは、麺がヤワい。
食べる前、箸で麺をつまんだ瞬間にわかるほどのヤワさである。
実に惜しい。茹で時間を半分にすれば一気に化けるのではないか。

ともあれ貴重な体験ができてよかった。部屋に戻って眠りに着く。

2010.05.05 Wednesday / 日本 / comments(0) / trackbacks(0)
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