上海朝風呂集団有限公司

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2010.10.11 Monday / - / - / -
#最大の試練(北京奥運会2)
8月16日(土)、五棵松。
4時45分の男子バスケ・アルゼンチン×イランの
チケットを求めて、競技場周辺を放浪中。

ここまで800元を割らなかったところ、最安値=600元の男が現れた。

「ちょっと考えさせてくれ。」

600元の男の顔を記憶に焼き付け、一旦その場を去る。

時間は3時前。試合開始までまだまだ時間がある。
600元以下の売り手が見つからなければ、やつのところに行けばいい。


ここが熱戦の舞台。
「鳥の巣」や「水平方」を代表に、今回の競技場は非常に凝った造りのものが多い。

午後4時前、試合開始1時間を切ったあたりで、再びダフ屋との接触を図る。

ところが、どうも様子がおかしい。
前の試合では大量のチケットが出回っていたのに、
次のアルゼンチン戦のチケットはなかなか見つからない。
強豪のアルゼンチンだけに、手に入りにくいんだろうか…。



ダフ屋を数人当たったところで、ようやく気づいた。

バスケのチケットは1枚1試合ではなく、2試合。
少し前にスルーした2時30分の試合(リトアニア×クロアチア)のチケットは、
イコール4時45分の試合(アルゼンチン×イラン)のチケット
だったのだ。

2時30分の試合などもうすぐ終わってしまう。
どうりで、いくら探してもチケットが見つからないわけだ。

血相を変え、1時間前に会った「600元の男」を探し回る。
だが、やつの姿はどこにも見当たらない。諦めて他のダフ屋を
当たっても、今のチケットを持っている者は誰一人としていない。



致命的な勘違い…orz

このまま最後まで見つからなければ、
貯金を吐き出して10,000元のプラチナチケットを買うか、
それとも男子バスケを見ること自体を諦めるか…
本当に冴えない選択肢しか残されていない。

銀行のATMで10,000元を下ろす自分の姿を想像する。
リアルすぎて寒気が走る。2試合セットとはいえ、狂っている。

だが、諦めるという選択は更にあり得ない。

隣では野球もやるし、翌日には女子バスケもある。
間違いなく、マラソン以外の競技を見ることはできるだろう。

だが、かつては現役だった僕にとって、男子バスケだけは別格。
10代の頃、あれほど熱中してたバスケットボール。
ここまで来て、一度は路上に溢れかえっていたチケットも目の当たりにして、
簡単には諦められない。見ずに帰ったら、一生後悔する。

必死でダフ屋を当たり続けていると、一人の男が興味を示してきた。

「いくらで買う?」

「…800元。」

半端な金額では、今の彼らは動かない。
ただチケットが欲しい一心で、法外な金額を自ら提示する。

次の瞬間、男がダフ屋仲間4,5人を呼び集めた。

「おい!こいつが2時半のバスケのチケット800元で買うってよ。」
「別のと交換するなり何なりして早く持って来い!」

それを聞いた仲間連中は、もの凄い勢いでチケットを探しに散っていった。
その中の一人に、あの「600元の男」がいた。
思わず顔を伏せた。


数時間前は「虹梅路のニセモノ市場」のノリで叩き買いを目論んでいたのが、
しまいにはこちらから頭を下げてチケットを請うことに。
死ぬほど情けない。完全に、負けた。

30分近く待ったが、チケットを探しに行った連中は誰も帰って来ない。
あれだけの人手を動員しても見つからないのか…。
気がつくと、仲間を呼び集めた男もいなくなっている。

午後4時30分。試合開始まであと15分。
最初のジャンプボールを見逃したら目も当てられない。

ここで800元をオファーしたダフ屋連中に見切りをつけ、
チケットを持っているダフ屋を血眼で探し回る…。
















…あった!!!

言い値は1,000元。
時間がない。800元出すから早く売ってくれ。



試合開始10分前。悲願の、執念のチケット入手。


指の震えが止まらない。



…感激に浸っている時間はない。試合会場に向かって猛然とダッシュ。


最大の難関=厳重な安全検査ゲート。
チケットがホンモノであることは無事証明された。
検査としてカバンの中のガムを食べさせられ、イライラは限界寸前に。



―ようやく安全検査突破。

会場入り口に向かってダッシュ。
途中セルフ撮りで記念撮影をかまし、再びダッシュ。

夢のオリンピックは、すぐ目の前に…。
2008.08.19 Tuesday / 北京オリンピック / comments(0) / trackbacks(0)
#オリンピック、夢の初観戦(北京奥運会3)

8月16日(土)。

間一髪で手に入れたチケットを握り締め、試合会場に向かって猛ダッシュ。
場内に入ったところで、時間はスタートの4時45分を微妙に回っていた。

ジャンプボール、間に合わなかったか…。



間に合った!!
両チームともまだアップをしている。




試合開始を待つ場内の張り詰めた空気。

これが夢のオリンピック。



ここに至るまでの人生、紆余曲折。

ソウルやバルセロナを見て無邪気にはしゃいでた子供時代。
ひたすらバスケに打ち込んでいた中学高校時代。
中国に目覚め、北京でのオリンピック観戦を心に誓った大学時代。
何もかもがうまくいかず、死ぬほど辛かった新人社会人時代。
念願叶って開催国・中国に転勤してきた2年前―。

記念すべき人生初のオリンピック観戦、
それも一番見たかった男子バスケットボール。

胸が苦しくなるほど、いろんな思いが込み上げてくる。

ジャンプボールの瞬間は動画に収めた。
カメラを持つ手の震えを抑えるのに必死だった。


(写真中央)紺のジャージの5番は、マヌー・ジノビリ
神がかり的なシュートを連発し、スパーズのNBAファイナル制覇にも
大きく貢献した、アルゼンチンを代表するスーパースター。



見事なスリー!



大迫力のリバウンド争い。

アテネ大会金メダルのアルゼンチンに対し、イランが凄くいい試合をしている。
特に目立ったのが10番の選手。序盤で立て続けにシュートを沈め、会場を大きく盛り上げた。


第2クウォーター途中のタイムアウトで、ダンサーのアルゼンチンタンゴ
ちょっとした演出が本当に楽しい。

前半終了して、アルゼンチンが9点のリード。


イラン人の応援もアツい!

「イ〜ラ〜ン、加油!」

会場に響き渡る、ちょっと音程の外れた応援コールが微笑ましい。



マヌーとスコラのツーショット。
ハーフタイムには、前の方の席の通路まで下りられる。
中国人のファンと「ポジション争い」しながら、写真をバシバシ撮りまくる。


あのマヌーをこんなに近くで見られるなんて…。
僕から言わせれば、チケット代の800元なんて全然安い。

前半はそれほどでもなかったが、後半に入ると
マヌーのシュートもよく入るようになってきた。


マスコットキャラクターの「福娃」。
愛くるしい姿とぎこちない動きで、子供も大人も大盛り上がり。



あっという間に試合終了のブザー。
地力で勝るアルゼンチンが15点差で勝利を収めた。




夢のような時間だった。

会場を出た後も、興奮は少しも収まらない。

2008.08.20 Wednesday / 北京オリンピック / comments(0) / trackbacks(0)
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