上海朝風呂集団有限公司

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2010.10.11 Monday / - / - / -
#スタンディング・インザトレイン(09旧正月2)

1月24日。
黒河行き夜行列車「N33」、ウィズアウト座席。



身動きも取れやしねぇ。
僕と同じ「無座」の連中が、通路をびっしりと埋め尽くしている。

これはトイレを待っている間に撮った写真で、僕の「定位置」は
中央左側で携帯をいじっている若者の隣(中央側)だった。
前方左側の席は空いてるように見えるが、既に先客がいる。

最初の1-2時間は余裕。この程度は日本でも珍しくない。
だが、3時間を越えたあたりから、脚が悲鳴を上げ始めてきた。
次の駅に着く気配も、他の客が下りる気配も全くない。

>少々の「立ち乗り」は免れないが、じきに席は空くだろう。

昼間チケットを入手したとき頭に浮かんだ
こんな甘っちょろい期待は、ものの見事に打ち砕かれた。

同じ無座でも、通路の壁際に座り込んで
気持ちよさそうに居眠りしている連中は何人もいる。
一方、今自分のいる位置は、最悪に近いポジションだ。
一瞬でもしゃがむことは不可能。手を置いて寄りかかる場所も、
網棚と座席の背もたれの僅かなスペースしか残されていない。
加えて、近くの天井からたまにポタポタ水滴が落ちてくる。
乗車前に乗り口を間違えて迷ったのが運の尽きだったか…。

―1月25日、午前1時。
乗車から4時間ほど経過したところで、
ようやく脚を屈められるスペースが生まれた。

…僥倖!!

脚の血液が一気に循環を取り戻すのを感じる。
10数秒後には人が通りかかり、再び起立を余儀なくされたが、
これまでの人生、ただしゃがむだけでこれほどの悦びを感じたことはない。

この後もしゃがむチャンスは幾度か訪れたが、しゃがむ悦びが
薄れてきた頃には、既に全身が肉体疲労に陥っていた。

僕の隣にいた、上の写真で携帯をいじっている若者。
長時間スタンディングの艱難辛苦を共に味わっただけでなく、
彼は僕に対して非常に親切にしてくれた。
アイスキャンデーをご馳走してくれたり、
彼が確保した座席を途中で譲ってくれようとしたり。

アイスキャンデーについては、当然僕も代金(1元)を彼に差し出したが、
最後には彼に押し切られてしまった。彼の好意に素直に感謝すると同時に、
自分よりも明らかに収入の少ない年下の若者に、たとえ1元でも
「おごられる」立場になってしまった自分を恥じる。

この上座席まで甘んじて譲り受けるなど、絶対にあり得ない。
そんな申し訳ない気持ちに苛まれつつ座るくらいなら、立っていた方が楽だ。

―彼の下りる「北安」が近づいてきた。

「もうすぐ下りるから。」

北安駅までは少し間があったが、ほぼ自然な形で彼と席を替わることができた。
初めて座席に座ったときには、乗車から5時間弱が経過していた。
この北安で半分以上の乗客が下り、一気に席が空いた。

同時に、暖房ストップ
車内の温度が一気に下がっていった。

服を着込み、座席の脇の棚に突っ伏して、泥の様に眠る…。

(内側が凍っているのは、暖房ストップ前から。)



―午前7時、黒河駅到着。移動時間9時間50分、うちスタンディング半分。

外に出た次の瞬間、ハルピンよりも数段上の寒さが襲ってきた。
胴体は問題ないが、顔と手に痛いほどの寒さを感じる。


北安の若者。彼の親切がなければ、この移動はもっと辛いものだったに違いない。
昨晩(2/1)、彼にお礼のeメールを送った。

「上海に来る機会があれば、是非連絡を下さい。ご馳走します。」

2009.02.02 Monday / 旅行-黒龍江 / comments(0) / trackbacks(0)
#黒河で「過年」(09旧正月3)

1月25日、黒龍江省黒河市。
前夜の列車移動で、心身ともに疲れ果てている。
朝8時に早々とホテルのチェックインを済ませ、そのままベッドになだれ込む…。

―12時半に起床、寝ぼけ眼で外に出る。(眠気は一瞬で吹き飛んだ。寒くて。)

川沿いまで来てみると…


ロシア!!
「入ってないけど見たことはある国」、北朝鮮に続いて2国目。

両国を隔てる黒龍江=アムール川は、完全に凍結している。
それにしても、このクラスの河川が完全に凍り付いてしまうとは…。

ロシアにもっと近づいてみようと、橋を渡って「中俄自由貿易区」に突入。
…ところが、旧暦の大晦日であるせいか、人っ子一人いない。
違った意味での「薄ら寒さ」を覚え、これ以上の深入りは断念。橋を引き返す。

街頭の温度計は、マイナス19℃を示している。

―そろそろ昼飯でも食べよう。

ここはロシアとの国境。当初は、黒河に来たら
"ほぼ"本場のロシア料理を堪能するつもりでいた。

ところが、いくら街を歩いても、ロシア料理屋どころか、
開いてる食堂を見つけることさえままならない。
シャッターが下りていない店をようやく見つけた
と思って入ってみたら、実は営業していなかったり。
旧暦の大晦日とはいえ、ゴーストタウンさながらの光景に、
旅行気分も大きく萎える。


おぉ、ここはやってる!

どこにでもありそうな「家常菜」のようだが、
今の僕に店を選り好みする権利はない。
正直気乗りしなかったが、店に入った直後
テンションは一気にV字回復を見せた。


黒河ビール!略して「黒啤」。(←本当にそう呼んでいる)
「北京技術」「特製啤酒」。この味のあるラベルのデザイン、
中国ローカルビールマニアには堪らない。


そして、王冠にはロシア語。
この「黒啤」、こう見えて、なかなかコクがあって旨い。

冬の黒龍江は冷蔵庫要らず。冷たいビールを頼むと、
外に置いてあるやつを持ってくる。2本目など、半分凍っていた。

中国広く一般には冷たいビールを頼むとき「氷的(bingde)」と言うが、
黒龍江では「氷的」とは言わない。「涼的(liangde)」と言う。
これは「氷的」=比喩ではなく「リアルに凍った状態」をまずイメージするから、
それだけモノが凍るという現象がごく当たり前に起きるから、ではないだろうか。


店員のオススメに従い、「大椀魚」。
その名の通り、スーパーでかいお椀が出てきた。

「…!!」

これが実に味わい深い。
四川の水煮魚のような料理かと思ったら、味は全然違う。辛さは控えめで、
どこかカレーっぽいような、不思議なスパイスの香りが素晴らしい。
食べ応えがあるぶつ切りの魚、川魚特有の爽やかな香りを帯びた脂の甘み。

元はどこの料理なんだろう。これは思わぬヒット。

…大椀魚&ビールでのんびり舌鼓を打っているうちに、夕方4時を回ってしまった。

ホテルに戻り、一旦夕寝タイム。
満腹感と酔いで急に眠気が襲ってきた。


黒河ビール&ハルピンソーセージ!
夜は部屋でテレビでも見ながらゆっくり飲もう。

部屋の窓を少し開けたところにビールを置いて冷やしていたら、
寝てる間に半分凍った。
溶かすのに少し時間が掛かった。


さすが国境の町。ロシアのテレビが映る。(白黒だけど。)
これはショートコント集みたいなお笑い番組で、
ロシア語を全く解さずともなかなか楽しめた。

外では爆竹の音がバチバチと鳴り止まない。

3年目にして、初めて中国で過ごす旧正月。
ど辺鄙な町だが、なかなか賑やかではないか。

花火の音も聞こえてきた。

2009.02.03 Tuesday / 旅行-黒龍江 / comments(0) / trackbacks(0)
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