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2010.10.11 Monday / - / - / -
#モンゴル領事館突撃(09国慶節2)

9月29日、朝6時。モンゴルとの国境の町・エレンホトに到着。

夜行列車での「ポジション取り」は大成功。
他の「無座」組が空席を求めて硬座の車両を右往左往している最中、
僕は座席には目もくれず、通路脇の地面にすぐさま座り込んだ。
通路の邪魔にならない絶好のスペースだ。

バックパックを座布団或いは枕代わりにしながら、「無座」にして
一度も立ち上がることなく8時間の移動を終えることに成功した。
下手な硬座席よりも快適だったに違いない。

肌寒いエレンホトの朝。辺境の町特有の寂れた雰囲気は大好きだ。



序盤最大のテーマ、それは「国境越え」。

過去に訪れた丹東(北朝鮮国境)や黒河(ロシア国境)と違い、エレンホトの
モンゴル領事館ではカネを積めば即日でビザ発給が可能だという。
国慶節前なので難しいかもしれないが、可能性は十分あると見ている。
街を歩いていても、「モンゴル1日ツアー」みたいな
軽いノリの看板を掲げている旅行代理店が目立つ。

しかし朝6時台では領事館も旅行代理店も始まっていない。
また、地面に座れたとはいえ、8時間の夜行移動で相当疲れが溜まっている。
一旦宿泊先のホテルへ行って仮眠をとることにする。

―朝9時半に起床。身支度を済ませてまずは旅行代理店へ。

すいません、モンゴル1日ツアーに行きたいんですけど…。

「今は国慶節だから扱ってないよ。」
「中国とモンゴル、2つの税関があるだろ?今は国慶節だから検査が厳しくて
1つの税関を通るのに1-2時間掛かるから、個人で行っても1日では無理だね。」

複数の旅行代理店を回ったが、どこも似たような返事が返ってきた。

ほんと、使えねぇ。

自力で何とかするしかないのか。
タクシーを掴まえてモンゴル領事館へ突撃。

―エレンホトのモンゴル領事館。

ビザ申請を待つ人が10人ほど並んでいる。僕も申請用紙を記入しながら
後ろに並ぶ。申請用紙に貼り付ける写真は上海から持ってきていた。

役所関係はどこもそうだが、待ち時間が本当に長くてイライラする。

30分ほど経過したところで、領事館の人が声を掛けてきた。

「君、パスポートのコピーは持ってる?」

えぇーっ? オリジナルだけじゃダメなの?

もちろん、コピー機なんていう気の利いたものはここには置いていない。
やむなく行列を離れ、タクシーでコピー屋まで行って帰って再び行列の最後尾へ。

…と思ったら、午前の受付終了。

最初に領事館に着いてから費やした2時間弱はほぼ無駄に終わった。
途轍もない「やるせなさ」。仕方がないので領事館を離れ、メシを食いに行く。


「蒼狼蒙餐」。何てエキゾチックな門構え。


奶茶は旨い。ここの奶茶は羊の風味がする。羊のバターを使っているんだろうか。


「蒙古麺」。
歯応えのある角切り麺に、濃厚白濁ヤンコツスープの旨味がたまらない。

領事館が午後いつ始まるかわからないので、
一旦ビザのことは忘れてエレンホトの観光へ出ることにする。

たまたま掴まえたタクシーの運転手は、宮里藍をちょっと可愛くしたような女の子だった。

「恐竜博物館は移転したんだけど、新しいところは建設中でまだ入れないわよ。」

もう途中まで来ちゃったから行くけど、そういうことは走り始める前に言ってほしい。


というわけで、立派な恐竜博物館(建設中)。
車の中から写真を撮り、すぐに元来た道を引き返す。


次に訪れたのは、国門。
門の先には、境界線を示す石碑が立っている。向こう側がモンゴル。


続いて、郊外の恐竜化石保護区。あるじゃん、恐竜スポット。
写真の化石は全て本物、なわけない。

その後もう一つの国門(本当の出入り口)を覗き、
一通り観光を終えたところで時間は午後3時前。

一度は諦めかけたモンゴルビザだが、まだ間に合うかも。
領事館へ再度突撃だ!

終了時間ギリギリのところで、ようやく順番が回ってきた。
窓口にパスポートと申請用紙、そして「特急料金」の500元を提出
…だがここでタイムアップ。承認のサインをする人がいないので、
ビザ交付及びパスポートの返却は明日の朝9時以降になるという。

ビザ入手あと一歩まで来たことに喜びを感じる一方で、
パスポートが無事帰ってくるのかどうかという不安も拭えない。
しかしここまで来たら後には引き返せない。

―ホテルで夕寝した後、晩飯を食いに出かける。
町を歩いて回った結果、昼と同じ店に入る。


軽く小皿をつまもう…と思ったら、山盛りで出てきた。
左は大根の酢漬け。岐阜県の実家でよく食べる「カブの甘酢漬け」に似ていたので
思わず頼んでしまったが、これは失敗。大根の皮の青臭い味が強すぎる。
右は羊のレバー。ヒツジ臭全開で、最初は旨いがこんなにたくさんは食べられない。


ハイラルビール。内モンゴルの地場ブランド、来ました。
キンと冷えてて旨い!中国の安ビール独特の匂い。


「蒙古烤羊肉」。
ぶつ切りのヒツジをダイナミックに炙り焼きしたものを想像していたのだが、
実際に出てきたのは大手居酒屋チェーンの「軟骨の唐揚げ」的な料理。
全然「烤」(焼き)じゃないじゃん。しかも超山盛りだし。

「…。」

たいそうな名前だが、味は正直言って微妙。
クミンと五香粉が混ざったような「辺境テイスト」は、黒河で食べた「ロシア風串焼き」に
相通ずるものがある。また「軟骨の唐揚げ」と違い、くたびれた油でフニャけた食感。
卓上のお酢をつけたりしながら頑張って食べたが、三分の一食べるのが限界。
満腹になる前に飽きが来た。久しぶりに、思いっきりハズした。

エレンホトで晩飯を食べるのは一度限り。このまま帰るのはもったいない。
ここは麺は旨かったので、前から気になってた「ヨーグルト麺」を食べてみよう。


「酸奶麺」(ヨーグルト麺)。
ヨーグルトがどんな感じで利いてくるのか楽しみだ。
緊張の一口目。


「…!!」


なるほど、そう来たか。
ヨーグルトというより、ホワイトチーズクリームシチュー的な味わいで、
ベースのヤンコツスープと上手くまとまっている。仄かな酸味がクセになる。
モンゴルの魅力が凝縮した麺料理、これは食べて正解だった。


特に夜遊びするような場所はないので、この日は早めに眠りにつく。

2009.10.11 Sunday / 旅行-内蒙古・寧夏 / comments(2) / trackbacks(0)
#そしてモンゴルへ(09国慶節3)

9月30日、内モンゴル自治区エレンホト市。

午前8時20分、一番乗りで領事館到着。
時間が経つにつれて人が集まってきた。

―午前9時。遂に領事館の門が開く。

胸の高鳴りを抑えながら、駆け足で窓口へ。そして…


モンゴルビザ、ゲット!!
憧れの「陸路で国境越え」、遂にその権利を手に入れた。

すぐさまタクシーに乗り、モンゴル行きの車が集まっている場所へ行ってもらう。


市街南部の
「義烏商貿城」。
中国-モンゴル間を往復するジープが並び、客待ちをしている。

最初に声を掛けてきた男のジープに乗り、いざ出発。
運賃は80元。この際、ボられてても別に構わない。無事に行ってさえくれれば…。



このジープ、相当年季が入っている。
運転手の男はモンゴル人で、中国語が全く通じない。
相乗りの客に中国語を喋れる女性がいるのが救い。
(彼女もモンゴル人)

―国門で一度車を下り、中国側の「イミグレ」へ。
僕のパスポートを一瞥するや否や、声を上げて同僚を呼ぶイミグレの女性職員。

「この人、"第三国"なんですけど。」

なるほど、ここでは中国・モンゴル以外の国を「第三国」というらしい。

「何だって?第三国?お前、ちょっとこっち来い。

同僚の男性職員に呼ばれ、別室に通される。

体から変な汗が出てきた。

「あらら、こんなところに日本人が来ちゃいましたよ!(笑)」

こんなノリの軽口を叩きながら同僚と談笑する男性職員。
珍しいのはわかるが、その態度は余りに無礼ではないか?
緊張がほぐれてくると同時に憤りが込み上げてきた。
結局この部屋では簡単な荷物検査のみで終わり、イミグレは無事突破。

再びジープに乗り、緩衝地帯を通って今度はモンゴル側のイミグレへ。
ここも無事通過し、町へ行くジープが出るのを待つ。

ここではモンゴル語と英語しか通じないようだ。
ええっと…Where is a washroom?

建物に入っている銀行で両替をした後、ジープに乗り込む。そして…


モンゴル初上陸!!

僕は今、モンゴルにいます。

中国との国境の町・ザミンウード。
時間はちょうど午前11時。エレンホトのイミグレからわずか1時間弱で着いたことになる。
旅行代理店のいい加減さときたら…彼らの話を鵜呑みにしなくて本当に良かった。

世界地図の「ぬり絵」を思い浮かべる。
「これまでに行ったことがある国」に、モンゴルの広大な面積が一気に加わった。

達成感と同時に不安も湧き上がってきた。友人と合流するため
今日の夜にはフフホトに戻らなければならないが、何しろ明日は中国の
建国記念日。帰りのイミグレが途中で閉まっちゃったりしないだろうか?
そう考えると、ここに長くはいられない。

徒歩で軽く見て回って、昼飯を食べたら帰りのジープに乗ろう。


ザミンウードは何もない田舎町。

それでもこの質素な佇まいの家とか、目に飛び込んでくるもの全てが珍しい。
瞳孔を大きく開いてモンゴルの景色を目に焼きつけ、
また夢中になってカメラのシャッターをバシバシ押しまくる。

商店を冷やかし、モンゴルの通貨でお菓子とタバコを買ってみる。
高いのか安いのか全然わからない。でもすごく楽しい。


そして、お楽しみの昼飯。
徒歩圏内にはモンゴル料理屋らしき店は見つからず、
結局ザミンウード駅前にある洋食レストラン風の店に入る。

さて、何を食べようか。

「…!?」

メニューを見た瞬間、思わず目が点になる。


全然わかんねぇ。これはロシア文字だが、モンゴル語?ロシア語?
中国語メニューもイングリッシュメニューもない。そして店員も中英ともにNG。

激しく狼狽。

「どれがオススメですか?」仕方がないので中国語で問いかける。
何を聞いてるか、大体雰囲気でわかるだろう。

狙い通り、店員は一つのメニューを指で指してくれた。
よし、それ一つ。

あと、ビールね。モンゴーリアのやつ!
ここは絶対に譲れないので、声を上げて主張する。



「SENGUR」ビール!モンゴルのビール初体験。

…旨い!
ヨーロッパのビールのようだ。麦芽の旨味が実に味わい深い。

店員が料理を持ってこちらへやってきた。
一体何が出てくるのやら…。

「…!?」


まず出てきたのは、千切りのポテトサラダ。
前菜にしては量が多い。

味は旨い。日本人にも食べ馴染みのあるポテトサラダの味だ。
千切りだけど生じゃなくてちゃんと茹でてある。
それにしても、ポテトサラダとビールってよく合うよね。

…ところで、メインディッシュは何だろう。

ビールとポテトサラダを交互に味わいながら
待ち続けるも、一向に出てくる気配がない。




…どうやら僕が頼んだのは
ポテトサラダだけだったようだ。




―正午前。事前に声を掛けておいたジープの
運転手が「早く来い」と何度も督促にやってくる。

時間がないのでここで会計を済ませ、帰りのジープに乗り込む。
初めてのモンゴル訪問は、
滞在時間わずか1時間で終了した。


―午後1時、中国・エレンホト到着。
ホテルで荷物を引き取り、フフホト行きのタクシーがある駅前へ。
当初は電車で移動する予定だったが、この日はないことが前日に判明した。

駅に着いた瞬間、
ガラの悪い男10人くらいに取り囲まれた。

「フー市! フー市!」
(現地ではフフホト市のことを略して「フー市」と呼ぶ)

全員フフホト行きの客待ちをしている運転手だったわけだが、
全員が全員、
ヤクザ・チンピラみたいな風貌をしている。

フフホトまでの料金は1人120-130元と聞いていたが、彼らによると
それは4人で相乗りした場合の料金で、
1人だと500元だという。
120元は確かに安すぎると思っていたが、500元もするのかよ…。
他の客を待ってたらいつになるかわからんし。

今の僕にとってカネよりも遥かに重要なのは、無事にフフホトまで行ってくれること。
そして僕を取り囲んでいる10人のうち、安全そうなのは誰一人としていない。

男たちにワーワー言われながら悩んだ結果、その中で
最も人相がよく、また比較的いい車に乗っている男に決めた。

ボられているのはわかってるけど、値段は500元でいい。
「入札方式」で最も安い運賃を出した車に乗るという案も考えたが、
そんなことで変な男の車に当たって拉致られてしまったら元も子もない。

選んだ男のヒュンダイに乗り、ようやくこの修羅場を脱出。
まだまだ安心はできないけど…。

乗り始めてから最初の数10分は緊張が解けなかったが、ちゃんと
高速に乗ってるし、どうやら本当にフフホトへ向かってくれているようだ。
運転手の男も、実際に話をしてみるといい人のようだ。
「俺はモンゴル族だけど、モンゴル族はそんな悪いことしないさ!」

すっかり安心した僕は、気がつくとウトウト居眠りしていた。


だだっ広い広野。地平線まで続く道路を大爆走。
モンゴルの風景と並んで、一人旅時点の名場面の一つ。

―午後5時半、フフホトに到着。

別の車だったら、本当に危ない目に遭っていたかもしれない。
ここまで無事送り届けてくれた運転手に心から感謝。
別れの握手は彼の方から差し出してくれた。

一人旅はここまで。夜から北京の友人「船長」氏と合流予定である。

…ところが、北京発のフライトが遅れに遅れているらしい。
当初は夜10時ぐらいに合流して一緒に晩飯を食う予定だったが、
フライトの時間が過ぎてもいつ飛ぶかわからないらしい。

仕方がないので、まずは1人で軽くメシを食うことにする。
場所は初日の昼に行った食堂街の一角。


雪鹿ビール。燕京ビールの内モンゴルブランド。
船長すまぬ、一足お先に頂くぜ。


つまみは奶豆腐。初日の夜のやつがどうも納得いかなかったため
再トライしたのだが、見た目からして全然違う。こいつは期待できそうだ。

「…!!」

カッテージチーズのようなあっさりした味わい。
これが本当の中国チーズだ。仄かな酸味にチーズ特有の旨味…前回のように
無理やり頭を捻らなくても、賛美の言葉が自然に浮かび上がる。


羊肉ソーセージ。
粗挽きを通り越して、肉の塊がそのまま腸に詰まっている。
こんなダイナミックなソーセージは食べたことがない。
味は文句なし。ヒツジの匂いが凝縮されている。

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船長のフライトはその後も目処が立たず、結局翌朝合流ということに。
今夜のために買っておいた乳酒とビーフジャーキーは次に取っておこう。

明日からが本番だ。

2009.10.11 Sunday / 旅行-内蒙古・寧夏 / comments(0) / trackbacks(0)
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